うさぎの目の病気
うさぎの目の病気で来院が多いものは、流涙症です。
流涙症とは涙が目の外にあふれてしまう症状です。
涙の量が多くなる疾患の角膜炎、結膜炎でも起こりますが、
涙の排泄管の鼻涙管の閉塞によって起こることが多いです。
鼻涙管は鼻につづく管で、正常な場合はその管を通って涙は鼻に流れます。
流涙症を起こしている鼻涙管の閉塞の原因は、
管に炎症産物や細菌がつまることや臼歯、切歯の歯根が管の通過に影響していることが多いです。
治療は点眼治療、鼻涙管洗浄などをおこなっていきます。
病態によって治療はかわってきますが、再発が多い疾患です。
涙による涙やけで皮膚炎になる子もいます。
その他としては、ぶつけたり、こすったりしておこりやすい角膜炎、
刺激物、感染症でおこる結膜炎、
レンズ(水晶体)の病気として白内障も多くあります。
点眼薬をつかった治療が多いですが、全身症状からくるものもあるので、
その時々で検査、治療を選択していきます。