うさぎの首が傾く(斜頸)病気
うさぎの首が突然傾いた(捻転斜頸)、眼が揺れている(眼振)などの症状で
来院される飼い主様は多いです。
昨日まで元気で、今日突然症状が出てしまって、飼い主様も何が起こったのかわからなく、
心配されて来られます。
うさぎ自身は突然のことで混乱している子が多く、
多くが食事や飲水ができなくなっています。
このような症状は重力を感知し、それを司る前庭が影響していることが多いです。
ヒトが回転運動した後、目がぐるぐるするのと同じような感じです。
原因は耳の内耳の前庭器官に影響がおよぶ細菌感染や、
脳の前庭神経に炎症をおこすエンセファリトゾーン(原虫)や、
特発性(原因不明)のものなどいろいろです。
レントゲン検査、血液検査などをおこない、全体を把握した後、
治療は抗エンセファリトゾーン薬、ステロイド薬、抗生剤などを使っていきます。
病気の治療も大切ですが、症状が落ち着くまでは食事を与えたり介護が大切になってきます。
生活場所も怪我のしないよう整える必要があります。
過度のローリングの捻転斜頸のため目の角膜を傷つけてしまうこともあります。
1週間ほどで改善する子もいれば、数か月症状が落ち着かない子、
亡くなってしまう子もいます。後遺症が残ってしまううさぎもいます。
うさぎの首が突然傾いた(捻転斜頸)、眼が揺れている(眼振)などの症状が出た場合は
早めの診察をお願いいたします。