うさぎの糞
丸い普通便と盲腸便をします。
丸い普通便はいつもする糞で乾燥したころころとしたものです。
盲腸便はぶどうの房のようなてかてかしたやわらかい糞です。
盲腸便は食糞されビタミンや栄養を摂取します。
糞の観察は健康のバロメーターとして大切です。
食欲がなくなると糞が小さくなったり数が減ります。
消化がうまくいっていないときは下痢をすることもあります。
草食動物は腸が発酵タンクのようになっており
一度腸内環境が崩れると整うのに時間がかかり、
ひどい時は命を落としてしまうことがあります。
そのため、糞の異常は早期に治療が必要です。
大人のうさぎは原虫のジアルジア、トリコモナスの感染による下痢が多いです。
抗原虫薬で治療していきます。
子うさぎは原虫のコクシジウムによる下痢、細菌性下痢の原因が多いです。
原因がわかっても衰弱が進んでいて治療しても亡くなってしまう子がいます。
とくに子うさぎの下痢は要注意です。
食べ物によって糞の状態は左右されます。
うさぎの盲腸の容積は胃の10倍くらいあり、そのなかで発酵作業がおこなわれます。
盲腸内の良いバクテリアが分解、発酵をしています。
牧場にあるサイロのようなものです。
牧場のサイロでサイレージづくりをしたことがある方はわかると思いますが、
良い発酵が行われているときは甘いスモモのようないいにおいがします。
しかし、カビなど悪いものが増えすぎると不快なにおいがしてきます。
うさぎの盲腸は牧場にあるサイロのようなもので、
良い発酵にはよいバクテイリアの存在が必要です。
そのためには新鮮な良質の牧草が必要でストレスのない腸の蠕動運動が大切なのです。
糞のにおいもチェックが必要です。 良い発酵がされているときは不快なにおいはしません。