毛球症(うさぎ)
毛球症とは胃に毛が固まったものが停滞して通過障害を起こす病気です。
毛球症の発生はうさぎが基本的に嘔吐できないことが要因の1つとなっています。
同じように舐めてグルーミングをよくする猫は食べた毛を吐きだすことができますが、 そうでないうさぎは舐めた毛は糞便に排泄されます。
- 胃腸の蠕動運動の低下
- 繊維不足
- 換毛期
- ストレス
などいろいろな要因が重なることで、
毛と食塊がからみあって胃内に停滞し毛球症となります。
予防としてはいろいろな要因が関与していますので、一概に言えませんが、
- ストレスのない生活を送る
- 繊維不足にならないためしっかり牧草を与える
- 換毛期には特に毛玉防止用のフードやサプリメントを添加する
などがあげられます。
症状は食欲不振ですので、食欲がないと気づいたら早めに診察をお勧めします。
食欲不振は食べる量が少ないことでもわかりますが、
糞の数が少ない、小さいなどでもわかります。
治療はその個体の病期のステージや年齢によって違ってきますが、
内科的な治療で改善する子もいれば、外科的な治療をしないといけない子もいます。
外科的な治療に移るタイミングが難しく治療中に亡くなってしまう子もいます。
毛球症に限らず食欲不振は消化管環境を悪化し、
肝臓に負担がかかってしまうので、
早めの対策が大切です。