うさぎの歯の病気
うさぎは切歯(前の歯)と臼歯(後ろの歯)があります。
永久歯では上の切歯は小さい歯が後ろにもあり、左右で4本
そのためネズミなどの齧歯目とは違い重歯目に分類されています。
下の切歯は左右で2本
上の臼歯は左右で12本
下の臼歯は左右で10本
計28本あります。
ヒトと同じ28本ですが、犬歯はありません。
草食動物ですので物を拾う切歯と草をすりおろす臼歯のみになっています。
歯の病気はこの切歯の部分と臼歯の部分によって症状がみられます。
切歯の部分の病気で多いものは不正咬合です。
通常は上の切歯が前方にでていますが、下の切歯が前方に出ると、
常生歯の切歯が削れずに伸び続け採食困難になってしまいます。
治療は定期的な歯の切断や抜歯や初期では整形など、個体によって治療が違います。
臼歯の部分の病気で多いものも不正咬合です。
下の臼歯は舌の方に過長し、上の臼歯は頬の方に過長する不正咬合がみられることがあります。
それによって舌や頬を傷つけてしまい採食困難になってしまいます。
症状はよだれがでる、食欲不振、涙がでるなどです。
治療は臼歯の研磨処置ですが、
不正咬合の程度によっては麻酔をかけずに処置できることもありますが、
麻酔をかけないといけないときもあります。
胃腸の問題とこの臼歯の不正咬合が食欲不振の原因で多いものです。